新・徒然走稿第一回  | 徒然走稿

新・徒然走稿第一回 





    クリックすると大きい画像を見ることが出来ます。

『城趾の初日 』       

数年前、初日の出を見に八王子城址へ行った。

その時は快晴で、遙かに(結構間近だったけど)東京湾を望みその向こうの房総半島を越えて昇ってくる朝日に出会うことが出来た。「もう数年此処に通っているけど、こんなに素晴らしい日の出は初めてですよ」と、暗がりの中、毛布やシュラフにくるまりながら日の出を待つ間に(少し)親しくなったご夫婦が言った。



八王子城址に来るのは二度目だった。

前回は真夏にマウンテンバイクを担いで、城址から尾根を詰められるところまで詰めようといさんでやってきた。

しかし乗車率は至って低く、まさに自転車を担いで尾根をあがったり下ったりで、時々出会うハイカー達があきれかえっていた。



平山城址、滝山城址。武蔵野周辺は北条氏の領地だっただけに大小の城跡が沢山残されている。城址、、、と聞くとつい立ち寄りたくなるのは、中学でならった松尾芭蕉「夏草や強者どもが夢の後」といく句や、この俳句の本歌(作者は忘れた)「国破れて山河あり~」の絶句のイメージが強いからだと思う。

その証拠に城址に立つと必ずこの句のどちらか(または両方)をつぶやいている自分がいる。



城を築き、破れるほどの挑戦をしていきたい物だ。

と、一応新年の抱負。



■八王子城址 五万図:八王子 上野原 最寄り駅;JR高尾

高尾側から登り、城址を過ぎて尾根沿いに少しいくと目の前が開けて富士山が正面に見える。ここまでは脚をのばして欲しい。

ただし、自転車は城址の入口に置いてくることをお勧めする。http://www.mapfan.com/index.cgi?MAP=E139.15.16.9N35.38.58.9&ZM=8&



■杠 聡 イラストライター

年が明け、松も開けようとしているのに、まだ年賀状と格闘している。

年賀状をもらうことは勿論、出すこと自体はとても楽しいことなのだけれど 、その準備段階としての住所録の整理が苦痛なのだ。

去年、それが嫌で結局、頂いた年賀状への返事の宛名を手書きで出してしまったため(受け取る方はその方が良いんだけど)、一年ほおっておいた住所録の整理がよけいにやっかいなことになってしまった。毎年、正月と夏にきちんきちんと対応していれば楽なことはわかっているんだけどなあ。