徒然走稿 -7ページ目

Webエッセイ徒然走稿8月

Webエッセイ徒然走稿8月 
コースは小淵沢~清里湖~明野のヒマワリ
です。
是非ご覧ください。
徒然走稿8月

入道雲

入道雲-猪苗代湖

入道雲
入道雲
入道雲
入道雲
入道雲

これは 猪苗代湖の対岸 会津磐梯山にかかっていた入道雲

いつになったらこんな入道雲を見られるんだ……今年は

※猪苗代湖でキャンプをするなら、にぎやかな北側より、南側の湖畔「中浜」「青松浜」がおすすめ。 湖越しに眺める磐梯山は最高です。

Webエッセイ・徒然走稿7月

Webエッセイ版『徒然走稿』掲載されました。
今回のお題は”ポタリング”
みなさんもポタポタと出かけましょう。
徒然走稿0607

カワセミ

先日、浅川土手を走っていたら親子連れから声をかけられました。
「ほら、カワセミですよ」
「あ、ほんとだ。ありがとうございます」

カワセミって、見つけると人に知らせたくなるし、教えてもらうとお礼を言いたくなるくらい綺麗な鳥です。

背中を翡翠色に光らせて、川面をすっと切っていきました。
夏は目の前です。

※この自転車は”リカンベント”という車種です。一見乗りにくそうに見えますが、実はとってもリラックスできる素敵なやつなんです。リカンベント

GHBeans「徒然走稿・水無月」掲載しました

徒然走稿0606
GHBeans連載中の「徒然走稿」6月号掲載しました。
今回は「雨具」と「富士山一周」です。

トップのアニメーションを凝りすぎて、ちと重たくなっています。
お時間のあるときに、じっくりと眺めてください。
次回は、凝りつつ軽く、を心がけます。

再録・徒然走稿第四回 1997.12

碓氷峠・廃線
碓氷峠
●最寄り駅/JR 軽井沢駅
9月末日を最後に信越線(本線ではなくなった)の終着駅になった横川から軽井沢に抜ける18号線の峠。
かくして、鉄道Fanには有名な碓氷第三橋梁(めがね橋)からは2つの廃線を眺めることできるようになってしまった。
すでに2台の機関車しか見られなかった 横川駅の広い操車場は、近い将来アブト式の蒸気、電気機関車の展示(走らせているかもしれない!)を中心にした公園に生まれ変わるそうである。信越本線の廃線も遊歩道やサイクリング道としての利用も検討されているらしい。
JR横川駅から軽井沢までは18号線バイパスを使って代替えバスが2~3時間に一本の割合で走っている。
取材時('97.10月)18号線は土砂崩れで通行止めだった。自転車、歩行者は問題ないが車で出かけようと思っている人は一応確認を。

杠 聡 フリーイラストライター
 あぐらをかこうとして右足を持ち上げたら「ぽきっ」と音がして、それ以来2日経っても痛みが抜けないので理学治療を受けた。足に電気を充てるのだが、早い話が電子レンジみたいなものだった。
説明書で禁止していなかったからと、猫を乾かそうとして電子レンジに入れた人がいたけど、足を直そうとして電子レンジ突っ込んだらPL法の対象になるのだろうか。しかし、こんなことで怪我(?)をするとは…歳かなあ。
(フィールドバイカーズ1997年12月号掲載)

■2006.5.24再録後記
いやあ、やっぱり第四回は「碓氷峠・廃線」の巻でした。
信越本線が廃線になって数日後に訪れたので、線路まわりに柵など無く、この構図を採ることが出来ました。
この絵は非常に評判が良くて、掲載後に購入を希望される方から問い合わせが何件があり、個展の際にもかなりの枚数が売れたんだよね。思いで多き、感謝も多きの作品です。
この絵の場所を見に行こうツーリングなんていうのも、某自転車フォーラムで企画され、実現されたのでした。

横川の広い操車場の方は
碓氷峠鉄道文化村
http://www.usuitouge.com/bunkamura/
として、一般公開されています。旧信越本線(古い方)も”アプトの道・遊歩道”に整備されて歩くことが出来るそうです。
お、”峠の湯”なんて入浴施設もオープンしているんだ。鳥ももめしや玄米弁当も食べたいし、再訪しなくてはいかんな。

消しゴムブレーキ

前回、笹子峠の記事中「前回の笹子で、ランドナーのリアブレーキシューが脱落(東京ブレーキ)、やむなくメンバーの持っていた消しゴムをシュー代わりに下ったのです。」というくだりの”消しゴムブレーキシュー”てな、何?
という疑問を持たれた方もいらっしゃいますよね。
で、百聞(文)は一見にしかず、これです。
消しゴムブレーキ

東京ブレーキ・クロスボウ、あんまり効きがよくない素敵な相棒です。
でも、ごらんの様にアーチワイヤーもほつれてきているので、現在調整中です。

新・徒然走稿第六回 後半

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『笹子峠・矢立の杉 其の二』
 一番はじめの倶楽部走が、ここ笹子峠でした。
あの時は、駅から旧道まで2キロ程度の道のりで、すでにくたびれ果てたのを覚えています。
今回は駅の段階でくたびれ果てていたおかげで、まさに初心に返ることが出来ました。


もう、旧道までの道のりの遠いこと、数を増していくように感じるトラックや 
ダンプの憎いこと、いい陽気も「暑すぎるんでい」とのこと。旧道までの間に二度も足を止めてしまいました。



 旧道、旧道です。
もう、トラックもダンプもいません。
風が気持ちよい、小鳥たちの声が気持ちよい、日差しが、新緑が心地よい。
これで登りじゃあなかったら天国なのですけどね。


 まあ、いろいろあったけど、もういいや。
甲斐大和から輪行しよう。
お尻の下にはタオルを敷けばいいさ。タオル一枚無駄にすればいいんだ。


 峠を目指してトボトボトボトボ。

 峠のすぐ手前、矢立の杉まで来てみると「車両全面通行止め・4月中旬」まで(※1)。って、おい!今日はもう中旬だよ。ここまで来てそれはないだろう、、、入口 
に書いておけよなあ。
しばし呆然。

 しばししばし後、「それはあってもなくてもこれはあるんだからしかたがないか」。

 矢立の杉(※2)を撮影して、戻る準備をしていると、軽自動車が一台あがってきました。
降りてきたのは、いかにも役場の少しお偉いさんとその部下といったいでたち。
支度中の私に向かって「ご苦労様です」「はあ、あ、ご苦労様です」「あちらへ越えるのですが」「いえ、通行止めだし、上で作業している音が聞こえるから引き返すところです」「いや、自転車は大丈夫」「え?」「車は駄目だけど 
自転車は平気。行ってご覧なさい」「あ、ありがとうございます」。



 行ってみれば、そこは伐採作業中。
警備を担当の人が「ここまで来て引き返すのはなんですものね。今、作業を止めます。ピーガー(トランシーバーの音)はい、自転車一台行きます。お願いします」「すいません」「ただ、笹子トンネルも工事してるから、そっちは通してくれるかどうかわからないよ」「そん時は引き返してきますからよろしく」。
 登りなんだけど、疲れてるんだけど、なんせ皆さん一斉に作業を止めてくれて 
いるので、んなこといってられません。「ありがとうございました~」と、お礼を連発しつつガシガシと通過。



 トンネルまで来てみれば、なるほど重機が道をふさいで、その周りで作業員た 
ちがお茶しています。
「通れますか?」「通れますかって、よく上がってきたね」「いえ、下は自転車なら構わない、と、快く(ここ強調)通してくれました」「どこからきたの」 
「どこって、東京ですけど」「走って?」「ずっと走って」「休み無しに?」 
「休みましたよお」「いや、下から休み無し?」「いえ、矢立の杉で休みました」「そうだよな、そうじゃないと疲れるよな」。
なんだかかみ合っているような、すれ違っているような会話の後、「ここまで来てもどるって法はないだろう」「帰れって訳にはいかんだろう」「トンネル作業の手前に警備員がいるから聞いてみな」「たぶん大丈夫だ」。

「ありがとうございました~」で、トンネル内へ。
 あちゃあ、電装持ってきてないな。これじゃあっちからわからないじゃないか、と思いきや、後ろからでかい声で 「自転車が一台いったぞ~!」。親切に言ってくれているのはわかるのだけど、なんか聞きようによっては「自転車が一台強行突破していったぞ~!!」 と聞こえなくもないので、「すいませ~ん、自転車です!通してくださ~い」 と付け足して、工事の照明の中へ。
心配するまでもなく、こちらも作業の手を止めて「ご苦労様です、気をつけて 
お通りください」「いえ、手を止めさせてすいません」。見下ろしている作業中(手を止めているけど)の皆さん、警備員さんにお礼を言ってとっとと通過
しました。



 トンネルを抜ければ、地面には落ち葉、木々もまだ芽吹いていない。
峠の春はこれから、といった寂しい風景です。
でも、あんなにくたびれていた気分はなんだかすっきり。
やっと「来て良かったなあ」の一言が浮かびました。


 気分はすっきりしたけど、くたぶれた体も、お尻もペタペタのまんま。
「甲斐大和から輪行」
するべく、峠を下れば、甲斐大和の村は桜が満開なのでした。



※1 下りの途中に「通行止めは平成17年4月21日まで」の表記がありました。 

※2 時代小説にも登場する旧甲州街道の名所…というか、このコース唯一の名所。写真のように根本から中にはいることが出来る。
中はがらんどう。枯れを防ぐためか焦がしてある。

杠 聡 イラストライター 東京・日野市在住
 後日談。
 ガムのべったり付いたサドルは、皮サドル用のミンクオイルで綺麗に。
 翌日、はいていったニッカを洗濯してくれた相方が、「あんたこれで帰ってきたわけ?」「そうだよ」「お尻がこんなに裂けていたわよ」と親指と人差し指をいっぱいに広げた。で、現物を見ると「わああ!!」。
 電車の中はともかく、駅のプラットホームから上がるエスカレータで私の後ろにいた人は、ガムがベチャアとついて、ガバと裂けているズボンを見てどう思ったでしょうか。
 その日の夕食と、翌日の職場(学校)での話題を大提供してしまったなあ。

新・徒然走稿第六回 

矢立の杉

『笹子峠・矢立の杉 其の一』
今月から技術評論社という出版社のPRページで「徒然走稿」の連載を再開しました。
「GH Beans」Webエッセイ

すでに掲載中の第一回の取材、裏話です。

 当初、御坂峠を考えていたのですが、いや、第一回なのだから、ここは初心に返って、最初の倶楽部走で走った
笹子峠に行ってきました。
「JR豊田駅から輪行しよう」と走り出したところ、かなりの 
上天気(この日は最高気温23度でした)。
「そうだ、峠の途中で不具合が出るとやっかい(※1)だからーー去年は笹子峠を消しゴムブレーキシュー(※2)で下っていることだしーー高尾まで走って始発の中央線に乗ろう」と浅川沿いを遡上していきます。 

 八王子市役所の先から南浅川に入り、お天気ますます上々。
「これは、もう少し行ってみてもいいかな」、てなわけで高尾駅前も通過。
大弛峠をギシギシと登って、「おお、スギノ・マイティのギア比でもアウターでいけるじゃないの(※3)、私のロードもマイティに戻そうかなあ」などと悦に入りだした頃からトラックとダンプ、トレーラー 
の数がガンガン増えてきました。

相模湖あたりで輪行すれば良かったものを、トラックたちにあおられるように 
相模湖も通過、藤野、上野原と車とのバトルを続けつつコマを進めていく内 
に、排気ガスとホコリでボーッとして、なんかムキになってきました。

 トラック、ダンプの方々もバイクや自転車に慣れているんでしょうね。狭いところでトラック同士が対向して路肩に私がいるというのにちっともスピードを 
緩めません。緩めるどころか加速して追い抜いていきます。
肩のあたりを車輪がすれすれに通っていく、この気分たらありません。

  大月で昼食をとるつもりが、これまた狭い車道と狭い歩道の段差に挟まれて、とても停車する気にはなれず通過。
アップダウンを繰り返すコース、容赦のないトラックたちの攻勢。暑さと空腹 
で、もうフラフラです。
久々に腹が空いて足が動かなくなってゆく状態を経験しました。
 
 駐車場があって、ゆっくりと出来、左側車線にあるコンビニなり店なりを求めて 
ヨロヨロヨレヨレ。
 やっとオアシスに辿り着いたのは、初狩駅前でした。
スポーツ飲料をがぶ飲み、キツネどん兵衛大盛りにお湯を入れてもらい、駐車場の縁石に腰を下ろしてやっと昼飯にありつきました。
 

 さて、出発。
次の駅が笹子とはいえ中央線の駅間は結構長いのです。当然だけどずっと登り。
何度目かの工事用信号(やたらと工事をやってる。片側通行工事区間は 
ダッシュをかけなくてはいけなくて、これも効いたなあ)に止められてサドルから腰を離そうとすると、尻がペッタリくっついて離れません。
サドルにビンディングがついているはずは無し、ともあれ工事区間をトラック 
に追われてダッシュで通過。道ばたの空き地でおそるおそるサドルからお尻を 
引きはがしてみると、ミントの臭いがプ~ン。

 ガーン
 そうです。ガムです。
駐車場の縁石にどこかのアホが吐き出していったガムを、このアホが尻に引い 
て飯を食っていたのですね。
 笹子峠を越えたら勝沼に出て「天空の湯」で一風呂浴びようか、その後の生ビ
ールは旨いだろうなあ、などと言う思惑は、「帰りの電車で座れないじゃないか!」「甲府まで走ればユニクロくらいあるだろうか」、という悲しい気持ちに置き換わりました。

 ともあれ、笹子峠には行くのだ、と、やっとのことで笹子駅。
もう、気力も体力も尽き果てた思いがします。ここから輪行して帰ろうかな 
あ、との考えを、新しいデジタル一眼(※4)をザックから取り出すことで取材モードに切り替えて、ここがスタート、の気持ちで走り出しです。
後半に続く

※1 この日はレストアからあがってきたばかりのクラブモデル・フェザー号(預かり物)で出かけました。
※2 前回の笹子で、ランドナーのリアブレーキシューが脱落(東京ブレーキ)、やむなくメンバーの持っていた消しゴムをシュー代わりに下ったのです。
※3 フェザー号の前ギアは私がロードにはかせていたものとまったく一緒なのです。
※4 前日にお初のデジタル一眼を手に入れました。手持ちレンズを使用したいのでメーカーはPENTAX。

■笹子峠 山梨県 最寄り駅:JR中央線笹子 五万図:都留
笹子駅から甲斐大和駅へ抜ける旧甲州街道がコース。
時間があるときは甲斐大和近辺、武田家滅亡の地「景徳院」やお隣、勝沼ぶどう郷まで脚を伸ばすとよい。

WEBマガジン版「徒然走稿」連載開始!

技術評論社のWEBエッセイサイト「GH Beans」
http://www.gihyo.co.jp/essay/

で、「徒然走稿」の連載が始まりました。
サイトのトップイラストも担当しています。

是非、ごらんになってください。
皆さんのお声しだいで連載が長引けば、単行本に…なるかもしれません。
トップページに意見箱もありますので、編集部宛に嬉しい感想をお寄せください。
よろしくお願いします。
ヘッダ